心
『心の置き場』』....<Ⅱ>............................【髓心 : 4 / 20 】
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では、どこにその心を置けば良いのでしょう。


1.修行の目的を忘れないこと。
2.続けようと思うこと。
3.うまくなりたいと思うこと。
4.強くなりたいと思うこと。
5.自己を見つめること。

修行とは常に自分との戦いです。「無心の前の一心」。目標成果を達成するために、心の置かれた所に心があるか、常に自分を見つめ続けることが修行の基本と原理原則です。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくにごとし。
・・・・・・・「方丈記」

祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、
娑羅雙樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらわす。
おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。
・・・・・・・「平家物語」

「諸行無常」、この世の中のすべてのものは、同じ所にとどまることはなく、時間が流れていくように、あるいは川の流れのように、同じ状態をつづけることはないというような意味であろうと考えています。
自分がいかに決意した心であっても例外ではありません。ですから、修行は自分自身との戦いであり、目的(心の求めるところ)と目標(心の置き場)そしてその仕方を定めておかないと、どこにいってしまうかわかりません。本末転倒の結果を生むことにもなります。


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