心
『基本と原理原則』....<3/6>
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〈礼と節〉

礼儀と節度が伴わなければ、社会的動物の営みであり、道を歩む者の「仕方」とはいえません。原則は、共生になければならないと思っています。

万物を敬い感謝する心を養い、礼儀と節度を習慣化し、人を思いやる振る舞いができることにあります。表面上の形式から入ったとしても、習慣化することによって、自らの性格を変えることも、生き方を変えることも可能になります。


<躾>

具体的には、
一、自らを高める場所に対して
二、自らを直接間接に指導教育してくれる方に対して
三、自らの向上に手を差し伸べてくれる方に対して
四、自らと向上を共にする人たちに対して
五、自らが関わるすべての人たちに対して

いずれの場合にも美しく礼を表現できるように習慣化します。人から無理やり「しつけ」られるのではなく、自らが自分自身の向上のために「躾」ることに大きな意味があります。

社会に適応するべき道を歩む者の振る舞いとして、礼儀と節度を身につけることが、修行のはじまりです。そうした修行を永年積み重ねることによって人格となり、その人格に品格が備わります。髓心会は品格を求めます。表面的にも内面的にも品格を大切に考えています。

武とは、その使い方など、どのように飾っても、本質は格闘です。もっと平たく言えば暴力であり戦いの方法です。先にも述べたように戦いのない歴史はありません。だからと言って武術を身につけなければ、戦いがないとの保証を得ることも、また難しいと思っています。しかし、その修行の過程で車の両輪のように礼儀と節度を身につけることこそが、人としての本分であると思っています。


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