心
『型』....<5/6>
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確かに「型」を辞書や百科事典のように考えると、その中に隠されている技やその技の変化など技の宝庫として考えることもできます。
そして、より武術的な創意や工夫ができますし、口伝でしか伝承されないといったことも有り得ると思います。この場合、「型」に秘められた個別の技を取り出し朝鍛夕練することにって、武術的な技の習得が出来るといえます。
しかし、あえて髓心会は、演武という練習体系に目をむけ、型に内在する要素の習得を主体にしました。
理由の一つは、原理・原則にあるように、目的を達成するための仕方に適合していると考えるからです。
もう一つの理由は、武術的に見ても身に付け極めるという点からもこの[仕方]を選択しました。

3.相対的な技の分解をして技に実感をもたせる
意味を想定しても、イメージだけでは実際の役に立ちません。習い事や仕事などに共通して言えることですが、知る事とやれることは、全く違います。しかし、知らなければ出来るように成れない事も事実です。まず、意味を理解した上で、実際にできるか試してみます。

4. 仮想敵のイメージ化と極めを想定する
「3.相対的な技の分解をして技に実感をもたせる」で分解による相手の動作を体験することにより、これをイメージ化し、型を稽古する場合、全ての動作において相手の動作を想像してその動作に対応するように技を実行します。このことにより、単に型を順序どおりに練習する場合と比較すると、形を作る段階から、形を使う段階に進歩することになります。

5. 能動から受動への切り替え
「4. 仮想敵のイメージ化と極めを想定する」によって十分仮想敵を出現させることが出来るようになれば、次には、それが習慣となります。
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